Works
いきいき 2004年6月号掲載
連載「未来への視点」第1回
身近になった社会貢献

 一般には縁遠いものと思われがちだった社会貢献活動が、かなり身近なものになってきました。それは、新しいタイプの「豊かさ」を予感させる現象といえそうです。


社会貢献ツアーとNPO

 先日、知り合いの女性がマレーシアへ木を植えに行きました。自然環境を守る社会貢献活動に参加したのです。有給休暇を使ったうえ、旅費も自己負担ですが、たいへん充実した日々だったそうです。
 このところ、そういう感じで、自分自身も学びながら、さらには楽しみながら、自然体で社会貢献活動に参加するケースが、若い世代を中心に増えています。
 その一方で、NPO(非営利組織)が制度化されたことで、環境保護や途上国支援などの社会貢献を仕事にして、それで暮らしていくことも、人生設計の選択肢に入ってきています。


消費活動、生産活動との融合

 以前は、社会貢献とか奉仕活動というと、お金や時間に余裕のある人がやること、自分を犠牲にしてやることというふうに、一般の人には縁遠いもののように思われていました。
 ですが、最近では、それを自然体で楽しむ、あるいは暮らしていくための仕事にするという二つの方向で、ずいぶんと身近なものになってきているのです。
 「社会貢献が趣味です」とか「仕事は社会貢献です」というのも、おかしなことではなくなってきました。少し硬い言葉でいいますと、社会活動が消費活動と生産活動の双方に融合しつつある、ということです。


新しい「豊かさ」の形

 そういう言い方をすると、「社会貢献は遊びじゃない」とか「無償の行為だからこそ尊いんだ」という意見も出てくるかもしれません。
 しかし、世の中のためになる活動を自然体で楽しむことができたり、それで暮らしを立てることができる社会というのは、素敵だとは思いませんか?
 社会貢献ツアーの盛り上がりや、NPOの普及は、時代がそういう方向へ向かって動きはじめていることを予感させます。その流れから、これからの時代の新しい「豊かさ」が生まれてくるのではないでしょうか。


関連レポート

■これからの「仕事」−21世紀、豊かさは仕事から−
 (読売ADリポートojo2000年12月号掲載掲載)


Works総リスト
<< TOPページへ戻る
<< アンケートにご協力ください
Copyright(C)2003